2pickでのウロボロス対策を考える
最強たるゆえん
- 8マナはエンドカードとしては軽量
- 8/4という絶妙なスタッツ。特に4。高すぎず低すぎず。
- ビショップの消滅をすり抜けやすい
- 死にやすいのでラストワードとファンファーレが作動しやすい
- ほっといて困るパワー
- ファンファーレが地味ながら強力で出た時点で仕事ができる
- アドバンテージの固まり
- ファンファーレでボードアドバンテージを取る
- ラストワードでハンドアドバンテージとライフアドバンテージを取る
- 直接的な対策方法が変身・消滅に限られる
- クラスによっては除去が不可能に近い
このカードの対策を、なんとなく分かっているものの、今一度整理してみる。
直接的な対応が可能なカード
現行のカードプールだと以下のカードが対応になる。
()内は対処が困難な場合に付記。
- ニュートラル
- オーディン(レジェンド)
- エルフ
- クリスタリア・リリィ
- ウィッチ
- 変異の雷撃(ゴールド・味方にも影響)
- 破砕の禁呪(ゴールド)
- シャドウウィッチ(土の秘術が必要)
- ドラゴン
- ライトニングブラスト
- ビショップ
- 漆黒の法典(体力を3以下にする必要あり)
- 禁じられた儀式(体力を2以下にする必要あり・タイミングが合わない)
- 破邪の光
- 苦罰の審判者(ゴールド・体力を3以下にする必要あり)
- ロイヤル
- ネクロマンサー
- ヴァンパイア
- なし
基本戦略
直接対処できるカードのピックを優先する
- この戦法な有効なクラス
- エルフ
- ドラゴン
- ビショップ
消滅にせよ、変身にせよ、ウロボロスへの対処は、ラストワードを多く持つネクロに対しての対処と被る。現在2pickはネクロ・ドラゴンの2強であるため、どちらにも対応可能な消滅・変身はピックの優先度は高い。
「ドラゴンに対して消滅・変身が有効なのはウロボロスぐらい。レジェンドをそこまで警戒する必要があるのか?」
と思う人がいるかもしれないが、必要だとぼくは思う。ウロボロスがドラゴンの強さを支えているからだ。
ドラゴンで特に警戒が必要なのは以下の2つのカードだ。
- ライトニングブラスト
- ウロボロス
それ以外のカードは中堅以上のカードこそ数多いが、ゲームをひっくり返すほどの力を持つのは上記2つのカードだ。「連なる咆哮」もかなり危険だが、かなり動きが遅いので対処困難というほどでもない。つまり、「ウロボロス対策をすることは、ドラゴン対策をすることになる」のだ。
「ライトニングブラスト」は警戒さえすれば一定対処ができる。「ウロボロス」は、対処カードをピックするか、ゲーム運び全体で対処するかのどちらかしかない。後者はできないときはできないので、ピックから対処するのが重要だ。
ウィッチはそもそも選ばないので除外するとして、特に対処になりえるのは
- オーディン(レジェンド)
- クリスタリア・リリィ
- ライトニングブラスト
- 破邪の光
このあたりのカードは優先してピックするようにしたい。
言うまでもないが、これらのカードはドラゴン相手の場合は常にウロボロスに使うことを意識しなければならない。安易に使ってウロボロスへの対処が漏れたら、それはプレイングが悪い。特に「オーディン」の無駄打ちは避けたい。
速攻でカタをつける
- この戦法な有効なクラス
- ネクロマンサー
- ヴァンパイア
直接対処ができない場合の基本戦略だ。両方とも速攻が得意なクラス。ともかく盤面を維持し続け、押し切る。押し切れずウロボロスが来たら対処不能ということを頭に入れる。
ヴァンパイアは速攻特化デッキになりやすい、というかそれぐらいしか活路がない。
一方、ネクロマンサーはミッドレンジ寄りになっているケースは多い。ドラゴン相手の場合は、やや速攻寄りの展開を考える。
足止めする
具体的には以下が該当する
- 攻撃不能
- エルフの「パフュームドワーフ」
- エルフの「グランドアーチャー・セルウィン」
- ビショップの「アイアンメイデン」
- パワー3以下、体力4以上の守護
- ヴァンパイア
- 【重要】糸蜘蛛の悪魔
- ネクロマンサー
- 【重要】スパルトイソルジャー
- デストロイヤーズコマンダー(ネクロマンス発動しないことが条件)
- エルフ
- 【重要】エルフの執事・ヴィスト
- 【重要】深緑の守護者
- フォレストギガース(手札の数が2枚以下が条件)
- ロイヤル
- 【重要】ミラージュディフェンサー
- ドラゴン
- ラハブ(残りPPに注意)
- 【重要】ヒッポカムポス
- ビショップ
- 黄金都市の墓守・ソニア(ほかにフォロワーがいる状態で場に出すのが条件)
- ヴァンパイア
パワーが3以下のフォロワーを並べて手札に戻させない
- この戦法な有効なクラス
- ネクロマンサー
- ヴァンパイア
ウロボロスの体力は4。これが「死にやすい」というメリットを生んでいるが、それでも4というのはそこそこ高い。
この戦法を取るには、こちらに相手の攻撃を受けきるライフがある場合に限られる。具体的には、こちらのライフが「9以上」ある場合に限られる。「大鎌の竜騎」を警戒するなら「11以上」だ。
その状態のとき、例えば相手にウロボロスを出され、その返しで2/2を5体並べたとしよう。このとき、相手に対処がない場合は「ライフを3回復されず」「こちらの顔殴り要員を削られず」こちらにターンが回ってくることになる。そこでリーサルプレッシャーをかける戦術だ。
ロイヤルについて
ロイヤルはウロボロス対策が厳しいクラスだ。強いボード力がある反面、速攻で勝負に決めるのが「アルベール」に頼る形になる。ライトニングブラストを打たれたあとにウロボロスを出されると目も当てられない。進化権が「ルミナスメイジ」で残りがちになり、進化権差で勝っていくのがロイヤルの太い勝ち筋だが、そういう悠長なことをしているうちにライトニングブラストかウロボロスが飛んでくる。
目立った対策はない。アド差で押し切るか、それができなければライトニングブラスト・ウロボロスどちらかの対策に目をつぶって立ち回るぐらいしか思いつかない。
ビショップについて
ビショップは全体の力不足が響いて、2pickではTier3にとどまっている。しかし、ネクロ・ドラゴンそれぞれに一定の対策ができるというのは評価できる、というのを書いていて気付いた。「ヘブンリーイージス」が取れたなら結構いいかもしれない。ちょっと試してみたい。